2012年07月31日

「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!

おはようございます。
今日は大河ドラマ「平清盛」より
井浦新さん描いてみました!

死んだ崇徳が怨霊になるのではなく、
恨みを抱えた生霊として崇徳の演技に

圧倒されました!


井浦新/崇徳上皇

[鉛筆+色鉛筆+パステル+フォトショップ]

「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!

「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!


今日の気になるTVドラマは、
2012年1月8日 大河ドラマ「平清盛」です。

NHK総合:日曜日20時〜20時45分
NHK BSプレミアム:日曜日18時〜18時45分
(再放送)NHK総合:土曜日13時05分〜13時50分

今からおよそ900年前、混迷を極めた平安末期。
この国の行く末を示すべく生まれたひとりの男平清盛。

本当の親を知らないまま、武士の
新興勢力・平氏のもとで育てられた少年は、
養父・忠盛とともに海賊討伐をおこない、
やがて一人前のサムライへと成長していく。



 [ストーリー]
「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!

今から900年前、貴族政治が混迷を極めた平安末期、
1人の男が現われ、この国の行く先を示した。

本当の親を知らないまま、
武士の新興勢力・平氏のもとで育てられた少年は、
養父・忠盛とともに海賊退治を行い、
一人前のサムライに鍛えあげられる。

武士が低き階層と差別されていた時代、
人の心をつかむことに長(た)けた清盛は、
瀬戸内の海賊を束ね、やがて武士の頂点に立ち、
そして日本の覇者となる。

巨大な港を築き、海外に繰り出す夢を描き、
海に浮かぶ荘厳華麗な厳島神社を造営、
宋(中国)との交易で巨万の富を築く。
争いでもなく、階層にこだわるのでもなく、
交易こそがこの国の豊かになる道だと人々に説いた男。
同様の志をもった、織田信長の遥(はる)か400年前、
坂本龍馬の700年前の話である。



第25話 「見果てぬ夢」

11159(保元4)年2月、後白河上皇(松田翔太)の
姉・統子(むねこ)内親王(愛原実花)が
上西門院(じょうさいもんいん)という院号を授かり、

源頼朝(中川大志)は蔵人に取り立てられる。
病床の母・由良御前(田中麗奈)はその知らせに喜びながらも、
平氏との差を埋められずに苦しむ義朝(玉木宏)を案じ、
父を支えよと頼朝に言い聞かせる。

信西(阿部サダヲ)の政治改革は順調に進み、
今度は官吏養成のための予算を捻出しようと奔走していた。
その働きぶりに感心する清盛(松山ケンイチ)に、
信西の妻・朝子(浅香唯)は信西の逸話を語る。

淡海(たんかい)という宋の僧侶と会ったときだった。
見事に宋の言葉で話す信西に驚いた淡海は、
博識の理由をたずねると、信西は遣唐使が再開されたときに
備えているためだと自身の夢を語ったという。
清盛は信西の壮大な夢に驚く。

朝廷は即位した二条天皇(冨浦智嗣)の親政派と
譲位した後白河上皇の院政派に分かれて対立していた。

その中でも自分の意のままに政(まつりごと)を行う
信西を二条親政派は疎ましく思っていた。

また、後白河上皇から過剰な寵愛(ちょうあい)を
受けている側近・藤原信頼(塚地武雅)は後白河上皇を
通じて近衛大将の位をねだるが、信西は強く反対。

信頼は信西に憎しみを抱いていく。信西は師光(加藤虎ノ介)を
通じて白楽天の「長恨歌」の絵巻を後白河上皇にとどけた。

それは唐の玄宗皇帝が楊貴妃にのめりこんで国を滅ぼした話であり、
信頼にいれこむ後白河上皇への戒めだったが、
上皇は喜ぶばかりで真意にまったく気づかなかった。

ある日、清盛はやつれた義朝を見かけ、病床の義朝の妻・
由良御前のために宋の薬を渡そうとするが義朝は断る。

意地をはりながらも自分のふがいなさを
恥じる義朝に清盛はかける言葉がなかった。

2月、上西門院の殿上始の儀で、頼朝は初めて平清盛と
対面することになった。清盛の杯に酒を供することになった頼朝は、

その威厳に満ちた姿に圧倒されて酒をこぼしてしまう。
悔しさと恥ずかしさでいっぱいの頼朝に、
「やはり最も強き武士は平氏じゃ。そなたのような弱き者を
抱えた源氏とは違う」と清盛は言った。怒りに震える頼朝が
清盛をにらむと意外にも清盛は優しげな笑顔で頼朝を見ていた。

頼朝が館に戻ると由良の容体が急変していた。義朝は宋の薬を
求めて清盛の館へ走ろうとするが、由良がそれを制止。
誇り高き源氏の妻として死なせてほしいと言い残して、息をひきとる。

程なく、信西に対して怒りを抑えきれない信頼は、
同じく信西に対抗心を燃やす二条親政派の藤原経宗(有薗芳記)、
惟方(野間口徹)を館に呼んでいた。
信頼は、仕えるお方が違っても倒すべき敵は同じと言い、
一同は打倒信西を誓う。

そのころ清盛は妻・時子(深田恭子)に信西のことを話していた。
広く薄く税をとりたてる信西の政策により、
重税に苦しんでいた都の民の暮らしが楽になってきていた。
清盛は、信西の国づくりに協力していこうと決意する。
そして、義朝がのぼってくるのを待ち、一緒に武士の世を気づく夢を語る。
一方、失意に暮れる義朝は常盤(武井咲)のもとへいくが、由良を失った寂しさは癒やせない。そんな義朝を呼び出した信頼は、自分と手を組み信西の首を取れともちかける。義朝はあまりの事の大きさに思わず断り、その場を離れた。

館に戻ると義朝は、頼朝から清盛とはどういう男なのかを尋ねられた。義朝は若いころ競べ馬で清盛に勝った日のことを語り、負けて落ち込む清盛に「最も強き武士は源氏じゃ」と挑発し、怒りで立ち上がった清盛のことがうれしかったことを告げた。その話を聞き、頼朝は対面したときの清盛の笑顔の意味にようやく気づいた。義朝も話していくうちに、今度は清盛の前に自らが立ち上がる番ではないかと思い始め、そしてある決意を固めた。

信西は宋との交流を復活させ、使節を送るという積年の夢を
実現しようとしていた。清盛は信西から、大願成就のために
熊野神社へ詣でるよう命ぜられ、旅立った。

これを好機と、信頼の館には信西と敵対する貴族たちが集まり、
そこへ義朝も加わっていた。ある夜、算木を使い予算を
計算する信西は、突然、無数に並んだ算木が迫りくる

地響きのために揺れ始めるの見て、恐怖に震えるのだった。


第26話 「平治の乱」

1159(平治元)年12月9日、これまで信西(阿部サダヲ)に
冷遇されていた義朝(玉木宏)が、後白河上皇(松田翔太)の
側近・信頼(塚地武雅)らと結託し、ついに決起する。

世にいう「平治の乱」のはじまりである。
三条殿にいた後白河上皇と上皇の姉・上西門院統子(むねこ:愛原実花)は
源氏勢に幽閉され、義朝率いる源氏の軍勢は三条殿と
信西の館を襲うが、信西はすでに逃げ出していた。

義朝はさらに二条天皇(冨浦智嗣)をも内裏に軟禁したのであった。
三条殿を抜け出した信西の妻・朝子(浅香唯)は
清盛邸にかけこみ時子(深田恭子)に状況を伝え、
信西を清盛に救ってもらうよう頼み込んだ。

紀伊にいた清盛(松山ケンイチ)は、早馬で駆けつけた
忠清(藤本隆宏)から事の次第を聞き、言葉を失う。

すぐに熊野詣を中止し都へ戻るよう命じる。しかし熊野詣のため
一同武装していないと重盛(窪田正孝)が心配すると家貞(中村梅雀)が
ひそかに用意していた鎧や弓矢を差し出した。
平氏一門は必死に京へ向けて馬を走らせる。

内裏では、摂津源氏の頼政(宇梶剛士)が今回の所業の理由を
義朝に問いただしていた。すると義朝は、武士の地位を高めるのは
政治ではなく力であることを世に示すためだと答えた。

そのころ信西は山中を必死に逃げていた。つき従う師光(加藤虎ノ介)らが
疲れきっているのを見て、ここに穴を掘り自分を入れてそれぞれ落ち延びよと命じた。

12月14日、内裏では諸官を任命する除目(じもく)が行われた。
信頼は念願の近衛大将になり、義朝は播磨守に任じられた。
身勝手に振る舞う信頼に、とまどう藤原成親(吉沢悠)たち。

美福門院(松雪泰子)や藤原忠通(堀部圭亮)は怒りをこらえていた。
そこへ義朝の長男・義平(波岡一喜)が東国から到着し、
阿倍野にて清盛一行を待ち伏せしたいと意気込む。

六波羅の清盛邸では、京に残った盛国(上川隆也)らが
方針について話し合っていた。頼盛(西島隆弘)は
信西を救う必要はないと言う一方、時忠(森田剛)は
信西は平氏にとって不可欠な方と言い、意見は割れる。

そうした中、清盛が信西を見捨てるはずがないと時子が声をあげ、
盛国は清盛の帰りを待つことを提案した。

京へ向かう途中の清盛たちは、阿倍野で待ち伏せしているという
源氏勢とどう戦うか話し合っていた。一日も早く帰京し、
信西を救いたいと言う清盛に、重盛は信西が滅ぼされた後で
信頼と源氏を倒せばすべてが手に入ると主張した。

清盛は信西との思い出を語り、友である信西を絶対見捨てないと決意を固めた。
穴に隠れていた信西は、そばで見守る師光に西光という法名を与え、
自分に危機が迫っても決して助けようとは思わず、

すべてを見届けろと命じた。信西は一人になり、自らの半生を思い返し、
自分は一体何者になりたかったのかを考えていた。
そして、いつか清盛が助けに来ると信じて、息を潜めた。

だが、穴の中で衰弱した信西を見つけたのは清盛ではなく、
源氏の者だった。覚悟を決めた信西は刀をのどにつきたてて自害した。

12月17日、京にたどりついた清盛は路上につるされているものにがく然とする。
それは亡き信西の首であった。泣き崩れた清盛はやがて震える
手と足で体を起こした。怒りに満ちた目で義朝への怒りを叫ぶ。

「これがお前の出した答えならば―――受けて立とう」平氏と源氏が雌雄を決するときがきた。


第27話 「宿命の対決」

源義朝(玉木宏)の挙兵を知って、京に戻った平清盛(松山ケンイチ)は、
信西(阿部サダヲ)の死を知り、怒りに震えた。

1159(平治元)年12月18日、清盛邸では一門が戦いの予感に身構えた。
しかし、清盛は性急に動こうとしないばかりか、義朝に信西を討たせた
張本人である藤原信頼(塚地武雅)に対し、恭順の意を示すよう一門に命じる。

内裏を占拠する義朝のもとには、東国から長男・義平(波岡一喜)のほか、
次男・朝長(川村亮介)もかけつけ、三男・頼朝(中川大志)ととも
に守りを固めていた。東国武士の野蛮なふるまいや、遊んでばかりいて
政治に全く興味がない信頼に失望した親政(二条天皇)派の
公卿・藤原惟方(これかた・野間口徹)と経宗(つねむね・有薗芳記)は、

自分たちの判断を後悔し始めていた。一方、内裏にいる藤原成親(吉沢悠)は
清盛の長男・重盛(窪田正孝)の義兄であることから、
どう転んでもわが身は安泰だと悠々としていた。

そのころ、内裏の一本御書所に幽閉されていた後白河上皇(松田翔太)は、
今様を歌いながら舞っていた。上皇の姉・上西門院統子(むねこ:愛原実花)は
そんな上皇をたしなめるが、上皇は悲しみにかられて舞っていることに気づく。


何日待っても攻めてこない清盛にいらだつ源氏勢。そんな折、
彼らのもとへ清盛の使いとして家貞(中村梅雀)が訪れた。

警戒して信頼のそばに集まる義朝や成親たち。しかし家貞が信頼に
差し出したのは恭順の意を示す証書・名簿(みょうぶ)だった。

裏があるはずと疑う義朝だが、信頼は平氏をすっかり信じきっていた。
清盛邸では宴が始まる。そんな宴の最中に客人が清盛を訪れた。

藤原惟方と経宗だった。二人は今回の謀反を清盛に詫び、
自分たちは巻き込まれただけで謀反は信頼がすべて企てたことという。
そして東国武士に占拠された内裏を平氏の力で変えてほしいと願った。

清盛は二人の言い逃れに怒って脅した後、望みをかなえる代わりに協力を求めた。
清盛が策を練る中、時子(深田恭子)が、一方、義朝にも常盤(武井咲)が、
このまま仲の良かった二人が戦ってもいいのかと問うが、清盛も義朝も、
平氏と源氏の棟梁であるふたりが戦うのは宿命だと答えた。

内裏では、藤原惟方と経宗が、源氏勢に酒をふるまい休ませるように
信頼にすすめていた。信頼はすっかり気を許し、大半の兵たちが酔いつぶれる中、
経宗は後白河上皇を内裏から救出し、仁和寺に届ける。

一方、惟方は二条天皇(冨浦智嗣)を女人に変装させて脱出をはかり、
六波羅に届ける。それを知った清盛は、都中に天皇が六波羅にいる
ことを触れ回させた。翌朝、ことの次第を知った義朝は信頼のもとへ駆けつけ、

信頼を「日本一の不覚人」と怒りをぶつける。
これで源氏勢は、天皇に刃を向ける朝敵となってしまったのだ。

12月26日、二条天皇がいる六波羅の清盛邸には公卿方のほとんどが集まった。
二条天皇はじきじきに清盛に声をかけ、信頼と義朝の追討を命じた。

勅命をうけた平氏は官軍となり出陣の準備を始める。
そんな中、三男・清三郎が連れてこられ、
清盛から名を「宗盛」と改めることを命じられた。

平氏の動きに呼応して、義朝率いる源氏勢も意気が上がる。
準備をすすめる義朝の前に常盤があらわれ、必ず勝っておなかの子を
抱いてほしいと願う。義朝は常盤のおなかをなでて「牛若」と名付け、
強き源氏の武者になると予言した。

義朝の子らが内裏の守りを固めるところに、平氏勢が押し寄せる。
平重盛は待賢門を破り、鎌倉悪源太と呼ばれる義朝の長男・源義平と
一騎打ちになる。内裏の各所でも戦いが繰り広げられた。

清盛の弟・平頼盛(西島隆弘)は父・忠盛から授かった名刀で奮戦。
源頼朝が宗盛に矢を放つと伊藤忠清(藤本隆宏)がその矢を
払いのけたものの、宗盛は腰をぬかす。

内裏の一室では、無事を祈る常盤の前に大男があらわれた。
短刀を男に向ける常盤だったが、男は常盤を救おうとする鬼若(青木崇高)だった。

戦いがこう着状態に入ると、重盛も頼盛も忠清も軍勢に退却を命じた。
報告を聞いた義朝は後を追って一気に攻めるよう命令する。

追いかける源氏勢は賀茂川を渡り、平氏の本拠地・六波羅を攻め込もうとすると、
対岸には大勢の平氏軍が待ち伏せていた。源頼政(宇梶剛士)は
罠にはまった愚かさを嘆き、その場を去っていく。

やがて平氏軍の放った何千本もの矢に源氏勢は次々と倒れていく。
見かねた義朝は、清盛との一騎打ちを望み、清盛を河原へと誘う。

二人は馬上での斬り合いからはじめ、馬を降りて斬り合う。
死闘の末、清盛が義朝の動きを制し、首もとに剣を突きつける。

だが、清盛は「お前は負けたのじゃ、義朝!」と言い放っただけで、
とどめを刺すことはなかった。義朝は力なく立ち上がり馬で去って行った。

二人は、これがお互い会う最後だと知っていた。


第28話 「友の子、友の妻」

1159年12月、源義朝(玉木宏)は軍勢を失い、三人の息子ら数人と
東国へ落ちのびようとしていた。
しかし山中で三男の頼朝(中川大志)がはぐれてしまう。

一方、謀反の首謀者である藤原信頼(塚地武雅)は後白河上皇(松田翔太)を
頼り仁和寺に逃げ込んだが、そこへ平氏の軍勢が踏み込んだ。

信頼は捕らえられ、藤原成親(吉沢悠)とともに清盛邸に連れてこられた。
清盛(松山ケンイチ)はこの謀反人たちの処分を任されていた。

清盛は長男・重盛(窪田正孝)の義兄である成親は許したが、
信頼に対しては斬首を命じた。武士の判断により貴族が処分できるほどに、
時代は変わっていたのだ。

そのころ義朝一行は美濃の青墓にいた。戦で深手を負った
義朝の次男・朝長(川村亮介)は足手まといになると命を絶つ道を選び、
長男・義平(波岡一喜)は義朝と別れ北国へ下るが、やがて平氏に捕まり斬首となった。

そして義朝は家人・鎌田正清(趙珉和)と逃避行を続け、
1160年1月、尾張にいる正清の舅・長田忠致(おさだただむね・長谷川公彦)を頼る。

温かい出迎えに安心する正清だが、義朝は忠致の背信を悟っていた。
やがて囲まれた義朝と正清は刺客たちと斬り合った後、お互いに刺し違えてついに果てる──。

二人の死を知った清盛は、更に義朝の嫡男・頼朝の追討を命じる。
そして2月、平宗清(梶原善)がついに頼朝を捕縛した。

連行された頼朝は、清盛と生涯2度目の対面を果たす。
清盛は頼朝に源氏一門の悲惨な最期を語ると、頼朝は泣き崩れた。

頼朝が下がった後、重盛が清盛に意向を聞くと、
新しき国づくりを邪魔するものは友の子であっても許さぬと言い放った。

頼朝が幽閉されているところに清盛の三男・宗盛(草川拓弥)が訪れた。
戦場で頼朝に矢で狙われて腰を抜かした宗盛は、頼朝に悪口を言い放つ。
そこへあらわれた池禅尼(和久井映見)は宗盛をたしなめ下がらせると、

頼朝が檜(ひのき)と小刀を所望した理由を聞いた。
頼朝は卒塔婆(そとば)をつくり、父・母や兄たちの菩提を弔いたいと答える。

そして亡き母の教えに従い、源氏の誇りを持って沙汰を潔く受け入れると覚悟を語った。
そんな頼朝に家族思いの息子・家盛の面影を見た池禅尼は清盛に助命を進言する。

情に流されるわけにはいかないと拒否する清盛だが、池禅尼は
断食をしてまでも清盛に助命を迫る。その一方で、
信西の最期に立ち会った西光(加藤虎ノ介)が清盛を訪ね、

信西の敵である義朝の子・頼朝の首をはねるように切々と訴えるのであった。

そのころ、常盤(武井咲)は生まれたばかりの牛若(のちの源義経)ら
三人の息子とともに鬼若(青木崇高)にかくまわれていた。

ある日、常盤は三人の子を救うために六波羅の清盛のもとに行くことを申し出る。
鬼若は止めるが常盤の決心は固かった。

清盛と対面した常盤は、子らの命を助けてほしいと懇願する。
平氏一門の中には、彼女を側女(そばめ)にすればよいという者もいるが、

清盛は否定する。妻・時子(深田恭子)は、清盛が迷っていることを見抜き、
義朝は敵である前にかけがえのない友だったことを考えて裁断するべきと清盛に助言する。

相変わらず断食を続ける池禅尼は、家貞(中村梅雀)に真情を語っていた。
本心では頼朝の命を奪いたくない清盛を、おもんばかっての行動だったのだ。

そして裁断の日、庭に座す頼朝に清盛は、義朝が残した
源氏の家宝「髭切」の太刀を見せる。尊敬する父が大切な太刀を失くす程まで
追い詰められていたことを知り、衝撃を受けた頼朝は生きる望みすら失い、

早く斬られることを望んだ。そんな弱々しい頼朝を見て、
清盛は同情を通り越して怒りすらわいてきて、頼朝に義朝の姿を重ねたたきふせる。

一緒に武士の世を望んだ最愛の友・義朝の死を嘆くとともに、
ひとりで武士の世を切り開く自らの苦しさを語った。頼朝に誠の武士の姿を遠くで見ておれと、

流罪を言い渡した。そして清盛は常盤をたずね、子どもを守るために生きろと命じた。

やがて頼朝は配流先の伊豆に向かった。藤九郎(塚本高史)という若者とともに。
そして清盛は武士としてはじめて公卿にのぼり、一門の繁栄を着実に築きあげていった。


第29話 「滋子の婚礼」

1160(永暦元)年、平清盛(松山ケンイチ)はついに公卿(くぎょう)の座にのぼった。
それは武士として誰もなしえなかった偉業であった。
新しい世の始まりは清盛と後白河上皇(松田翔太)の長い双六遊びの新たなる始まりでもあった。

六波羅の清盛の館には衣装も立派に様変わりした一門が集まっていた。
清盛が公卿になることで一門もそれぞれ出世し、平家と呼ばれるようになった。

一方、筆頭家人の家貞(中村梅雀)は病にふせっていた。
清盛は唐果物を持って家貞を見舞うと、病床の家貞は、
唐果物が食べたくて宋との交易をさかんに進めてきたと告白。

欲こそが力の源であり、欲のために生きて死んだ者たちの思いを
清盛は背負って生きろと告げた。そして家貞はほどなく亡くなった。

安芸の嚴島の社で参拝した清盛は、何を祈願したかをたずねられると、
もっと強くなることと答えた。宋の銭を使いおもしろき世にしようと
するために政治の頂点に立つ力を求めていたのだ。

そして清盛は朝廷で開かれる公卿議場の場に参議として列座する身分となった。

そんなある日、清盛は美福門院得子(松雪泰子)に呼ばれ、
思い描く国造りを聞かれた。清盛は宋と取り引きし、
宋銭を国中に広め、さまざまな品を巡らせ豊かな世にすることを訴えた。

美福門院は驚きながらも清盛の考えを支持する。実は美福門院は病を得ていたが、
そんなそぶりを見せずに清盛に思いを託していたのだ。

そして11月、美福門院は息をひきとった。
清盛は二条天皇(冨浦智嗣)に近づくため、妻である時子(深田恭子)の
妹・滋子(成海璃子)を入内させようと画策していた。
そのころ、滋子は上西門院(愛原実花)の女房として宮中に勤めていた。

時忠(森田剛)は清盛の意を察して、二条天皇のもとへ入内しないかと
妹・滋子にもちかけるが、自分は好きな人の妻となると言って拒否する。


後白河上皇は清盛から贈られた宋の青磁器を投げ捨てて、怒りをあらわにしていた。
清盛が二条帝に気を配り、自分をないがしろにしていることに、腹を立てたのだ。

不満がたまった後白河は宴を催した。そこに居合わせた滋子は、
今様を歌いまくる後白河上皇の姿に目をとらわれていた。
その夜、院御所で滋子は朗らかに今様を歌いながら廊下を歩いていた。

すると後白河に引き止められ、朗らかに歌うなと怒られる。
しかし滋子は動じず、後白河は弱く情けない、歌のほかにぶつけられるものを
見つけろと説教する。後白河は滋子の無礼を怒りながらも、
心ひかれ、やがて滋子を抱きしめた。

数か月後、清盛は怒って、滋子を呼びつけた。滋子は後白河の子を宿していたのだ。
平家一門は大騒ぎ。滋子は後白河への真剣な思いを語り、
時子も滋子の意思を尊重したいと言うが清盛は許さなかった。

また、上西門院も滋子の婚礼に反対した。滋子の巻き髪が
上皇の妃にふさわしくないという理由だった。滋子はなんとか
巻き髪を直そうと試みるが失敗に終わり、ついには婚礼をやめると言いだした。

そんな滋子を清盛は、困ったように見ていた。後白河は滋子の心変わりを
知ってひどく落ち込んでいた。無関係を決め込んでいた清盛は一計を案じ、
滋子を連れ出す。

数日後、院御所では婚礼の宴が催された。あらわれた新婦の滋子は宋の衣装を着て、
巻き髪を宋風に美しく結いあげていた。古いしきたりにこだわらない、
清盛の発案だった。みんなが滋子に見とれ、

後白河はいとしげに滋子の手を取った。そんな二人を清盛はほほ笑ましく見ていた。


第30話  「平家納経」

1161年、崇徳上皇(井浦新)は配流先の讃岐で静かに悔恨の日々を暮らしていた。
崇徳の弟・後白河上皇(松田翔太)は滋子(成海璃子)との間に
憲仁(のりひと)親王をもうけていた。

清盛(松山ケンイチ)の命により、兎丸(加藤浩次)たちが
博多から宋の高価な品々を持って帰ってきた。清盛は兎丸を遅いと叱るが、
兎丸は文句があるなら博多を都の隣に持ってこいと言い返した。

清盛の義弟・時忠(森田剛)は平家の血をひく憲仁を次の帝にしようと画策し、
強引に清盛の次男・基盛(渡部豪太)と弟・教盛(鈴之助)を計画に引き込んだ。
しかしそのたくらみはすぐに二条天皇(冨浦智嗣)に知れ、清盛は帝から厳しく糾弾される。

怒り心頭の清盛は、六波羅に戻るとすぐに三人の官職の返上を命じた。
崇徳上皇は、保元の乱での自らの所業を省み、写経を弟・後白河上皇に送る。
しかし、これを気味悪がった後白河上皇から受け取りを拒否されたうえ、
折悪く息子・重仁親王死去の知らせも届く。二重の衝撃を受けた崇徳上皇は、
これまでの不遇な人生を振り返るうち、恨みが頂点に達する。
ついには日本国の大魔縁となると、呪いの言葉を唱え始める。

そのころ、平家では基盛が不慮の事故で落命した。嘆き悲しむ清盛たちに
西行(藤木直人)は、「基盛が亡くなった頃、怨念のかたまりが
讃岐から飛んでいくのを見た。基盛の死は崇徳上皇の怨念のせいでは」ということだった。

ある日、藤原摂関家の長・藤原忠通(堀部圭亮)は、
息子・基実(村杉蝉之介)とともに清盛を訪ね、基実を娘婿にしてほしいと頼んだ。
摂関家の存続を願う忠通は、かつての誇りを捨て、見下していた
武士に力添えを期待したのであった。

清盛はみんなを集め、 一門で経典を嚴島神社に納めることを命じた。
それは、平家繁栄を祈願するためであり、保元・平治の乱で失われた人たちを
弔うためでもあった。清盛はこの国最高の技と材料、莫大な財と労力を注ぎ込み、

絢爛豪華な三十三巻の経典を完成させた。そして、平家一門はそれを
嚴島の社に納めることとなった。その最中、時忠は帝を呪詛(じゅそ)した疑いをかけられ、

出雲に流罪となり、これもまた崇徳のせいではないかと時忠はつぶやいた。
清盛はそんなことはないと言い捨て、時忠を送る途中の福原(神戸)の海を見つめた。

平家一門と西行は船で安芸へ向かった。その途中、突然海が嵐にあい動揺する一門は、
これも崇徳の呪いかと思い、経典を海に沈めて怨念をしずめようとするが、
清盛は兎丸らになんとしても嚴島へ向かうよう命じる。

そのころ讃岐では崇徳上皇が呪いつづけていた。必死に船を航行させる兎丸たち、
西行はひたすら経を唱えた。そして夜明けをむかえると、
崇徳上皇は朝日に溶けいるように息をひきとった。

かくして清盛は嚴島の社にたどりついた。そして納経の儀式が進む中、
清盛の脳裏にはある記憶がよみがえっていた。兎丸が博多を都の隣に
持ってこいと言ったこと、清盛が気をとめた、福原の海こと。

そして清盛は興奮を抑えきれずに言った。「博多を都の隣に持ってくるぞ」と。
清盛の新たなる目標が見つかった瞬間だった。



[キャスト]
「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!


平家一門
主人公
平清盛(たいら の きよもり)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
(平太 → 平清盛)
演:松山ケンイチ(幼少期:前田旺志郎)





平氏一族
平忠盛(たいら の ただもり)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
演:中井貴一








宗子(むねこ)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
演:和久井映見

平正盛(たいら の まさもり)
演:中村敦夫






平忠正(たいら の ただまさ)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
演:豊原功補





平家盛(たいら の いえもり)
演:大東駿介

平頼盛(たいら の よりもり)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
演:西島隆弘





清盛の家族
明子(あきこ)
演:加藤あい

時子(ときこ)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
演:深田恭子






平時忠(たいら の ときただ)
演:森田剛

滋子(しげこ)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
(滋子 → 建春門院)
演:成海璃子





秀子(ひでこ)
演:海老瀬はな

須磨(すま)
演:駒塚由衣

平家家臣
平家貞(たいら の いえさだ)
演:中村梅雀

平盛国(たいら の もりくに)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
(鱸丸 → 平盛国)
演:上川隆也(幼少期:小林廉)






伊藤忠清(いとう ただきよ)
演:藤本隆宏

平盛康(たいら の もりやす)
演:佐戸井けん太

平維綱(たいら の これつな)
演:尾美としのり


源氏一門
源氏一族

源義朝(みなもと の よしとも)
演:玉木宏

源為義(みなもと の ためよし)
演:小日向文世

由良御前(ゆらごぜん)
演:田中麗奈

常盤御前(ときわごぜん)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
演:武井咲






源氏家臣

鎌田通清(かまた みちきよ)
演:金田明夫

鎌田正清(かまた まさきよ)
演:趙珉和

頼朝関係

源頼朝(みなもと の よりとも)
演:岡田将生

政子(まさこ)
演:杏

朝廷

白河院関係
白河法皇(しらかわほうおう)
演:伊東四朗

舞子(まいこ)
演:吹石一恵

祇園女御 / 乙前(ぎおんにょうご / おとまえ)
演:松田聖子

後白河院関係
後白河天皇(ごしらかわてんのう)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
(雅仁親王 → 後白河天皇)
演:松田翔太






鳥羽上皇(とばじょうこう)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
演:三上博史









崇徳天皇(すとくてんのう)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
演:井浦新(幼少期:桑代貴明[出典 11])










璋子(たまこ)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
(璋子 → 待賢門院)
演:檀れい






堀河局(ほりかわのつぼね)
演:りょう

得子(なりこ)
(得子 → 美福門院)
演:松雪泰子

御影(みかげ)
演:横山めぐみ

藤原摂関家

藤原忠実(ふじわら の ただざね)
演:國村隼

藤原忠通(ふじわら の ただみち)
演:堀部圭亮

藤原頼長(ふじわら の よりなが)
演:山本耕史


その他の貴族

信西(しんぜい)
(高階通憲 → 信西)
演:阿部サダヲ

藤原家保(ふじわら の いえやす)
演:渡辺哲

藤原家成(ふじわら の いえなり)
演:佐藤二朗

高階基章(たかしな の もとあき)
演:平田満

藤原季範(ふじわら の すえのり)
演:山口良一
その他

西行(さいぎょう)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
(佐藤義清 → 西行)
演:藤木直人






兎丸(うさぎまる)「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!
演:加藤浩次(幼少期:前田航基)






朧月(おぼろづき)
演:隆大介

滝次(たきじ)
演:河原崎建三

国松(くにまつ)
演:白倉裕二

時松(ときまつ)
演:内野謙太

蟬松(せみまつ)
演:原勇弥

荒丹波(あらたんば)
演:八田浩司

麒麟太夫(きりんだゆう)
演:須加尾由二

資遠(すけとお)
演:真島公平




[スタッフ]
「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!

作:藤本有紀
音楽:吉松隆
テーマ音楽演奏:NHK交響楽団
テーマ音楽指揮:井上道義
テーマピアノ演奏:舘野泉
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
題字:金澤翔子
時代考証:髙橋昌明 / 本郷和人
風俗考証:二木謙一
儀式儀礼考証:佐多芳彦
建築考証:平井聖
衣裳考証:小泉清子
殺陣武術指導:林邦史朗
所作指導:花柳寿楽
芸能指導:友吉鶴心
馬術指導:田中光法 / 川村英之
人物デザイン監修:柘植伊佐夫
特殊メイク監修:江川悦子
VFXスーパーバイザー:野口光一
語り:岡田将生
制作統括:磯智明 / 落合将
プロデューサー:櫻井壮一
演出:柴田岳志 / 渡辺一貴 / 中島由貴

「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!

応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 イラストブログ 似顔絵へ

「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!

人気ブログランキングへ



最終回「平清盛」より 松山ケンイチさん描いてみました!
「平清盛」より 京本政樹さん描いてみました!
「平清盛」より 杏さん描いてみました!
「平清盛」より 岡田将生さん描いてみました!
「平清盛」第44話より杏さん描いてみました!
「平清盛」第44話より松田翔平さん描いてみました!
 最終回「平清盛」より 松山ケンイチさん描いてみました! (2012-12-30 13:43)
 「平清盛」より 京本政樹さん描いてみました! (2012-12-17 01:55)
 「平清盛」より 杏さん描いてみました! (2012-12-03 03:07)
 「平清盛」より 岡田将生さん描いてみました! (2012-11-26 04:18)
 「平清盛」第44話より杏さん描いてみました! (2012-11-19 06:27)
 「平清盛」第44話より松田翔平さん描いてみました! (2012-11-13 05:33)

この記事へのコメント
大河ドラマは大好きで、録画しても見ています~
絵は優しくて、癒されます~
Posted by tamirin at 2012年07月31日 10:11
tamirinさん、おはようございます。
コメントいただきましてありがとうございます。

大河ドラマ益々面白くなってきましたね
特に今回の井浦新さんの鬼気迫る演技には
驚かされました!
Posted by kiyo at 2012年08月02日 06:57
面白企画「嘆願書」にぜひ挑戦してみて下さい。
熱心で文才のあるKiyoさんなら、ゲットできると、こうしん思っています。
暑い夜なのに、なお一層暑くしてしまいそうですねー笑ー
Posted by こうしん at 2012年08月03日 20:02
こうしんさん、こんにちは!

毎日暑い日が続きますね。充分お身体ご自愛下さい!
企画書「嘆願書」見ましたが難しそうですね!
Posted by kiyokiyo at 2012年08月05日 16:34
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
「平清盛」第30話井浦新さん描いてみました!